「心の安全基地の作り方」講座を開催しました!

目次

「心の安全基地の作り方講座」をオンライン開催しました!

こんにちは、心理セラピストのひがしです。

先週10/21は、オンラインの単発講座を開催しました!

不覚にもセミナーの様子を撮影し忘れてしまいまして・・・お顔は公開しませんが、様子だけでもみなさんに報告したいと思っているのに、残念です。。;;

笑いあり、涙もありの、濃い時間となりました。
ご一緒いただいた皆様、ありがとうございました。

セミナーでお伝えしたことの一部を簡単にまとめてみました。よろしければ、読んでみてくださいね。

心の安全基地とは?

「安全基地」とは、ボウルビィの愛着理論からきている言葉で、幼児が不安になったときに安心を得ようとする拠り所=多くはお母さん(養育者や母性的人物)のことです。

(※生まれてから5歳くらいまでの間に特定の母性的人物との間に形成する強い結びつきのことを愛着といいその対象のことを愛着対象といいます)

「お母さんは私をいつも変わらない態度で、温かく抱きしめて守ってくれるんだ」と感じられることで、お母さんは子どもにとっての安全基地となります。

この感覚を元に、子どもは不安になったら安全基地に戻るということをくり返して、活動の範囲を少しづつ広げていきます。

このとき、《不快になったら、お母さんになだめてもらい、気持ちを落ち着ける》ということをくり返すことで、子どもは自らの感情を上手に調整できるようになっていきます。

お母さんとの落ち着いた関わりのなかで、不快が収まる❤︎

やがて、安全基地としてのお母さんの態度は、子どもの心の内側にイメージとして取り込まれ、お母さんから離れても安全基地として機能していきます。子どもは、不安なことがあってもお母さんとのやり取りを想像して、自分をなだめていけるようになるのです。

心の中のお母さんとのやり取りを胸に、外の世界へ!

つまり、心の安全基地とは

「不安や恐怖にさらされた時に安全や安心に戻るための心の拠り所のこと」

とも言えます。

けれども、必ずしもお母さんが安定的に子どもに、庇護や温もり、感情のやり取りを与えられるわけではありません。

お母さんが置かれている環境、支えてくれる家族がいるかどうか、自らの生育体験、親との関係、病気やストレス、貧窮・・・などなどさまざまな状況によって安定した安全基地となれないこともあります。

(◎お母さんが子どもにとっての安全基地になれるかどうかは、お母さんだけの責任や能力に委ねれられているわけではなく、周囲の支えやさまざまな背景が影響しています。お母さんや誰かを責めるためではなく自己理解につなげていただくためのお話しですので、誤解がないとうれしいです)

例えば養育のスタイルが・・・

  • 過干渉で子どもの気持ちよりも親の気持ちを優先したものであった
  • 親の方が不安や恐怖に晒されていた(DV・家族との不和・困窮・病気など)
  • 仕事などが忙しく子どもに構っていられなかった
  • 無視や無関心がベースだった
  • 情緒の交流がなかった
  • 上記と同じような環境で育った
  • 虐待経験があったり、原家族が落ち着いた環境ではなかったため、養育モデルがいなかった

というものだった場合、安全基地としての機能を万全に果たすことができなくなってしまいます。

その結果、子どもは、思うようには得られない安心安全感(庇護や共感、愛情や承認)に対して、さまざまな対応をとります。

  • あてにならないので諦める
  • 親の承認をもらうために、期待に答えようとする
  • 子どもが親のお世話をする
  • 愛情を得るために、暴力や暴言などを我慢する
  • 不安でいることが当たり前で、自分の不快感をどう収めていいかわからない
  • 安全基地が暴力などの危険の源になるので、親を求めながら恐れる混乱した状態に置かれてしまう

つまり、本来自然にある、

「親に甘えたい」「温かく抱きしめてもらいたい、見守ってもらいたい」「気持ちをわかってほしい」「不安なときには助けてほしい」「無条件に愛されたい」

といった愛着への欲求が自然には叶えられなくなるのですね。

こうして、愛着対象はお母さんから→お父さん→周囲の大人→友達→→恋人→配偶者・・・などへと移行して広がっていきますが、こうした初期の関係性のパターンが人間関係の雛形となり、多くは大人になっても同じようなパターンを示していきます。

つまり、お母さんが自分とどのように接していたか?ベースに

人とどのように接するのか?
困ったときに世界がどれくらい頼りになるのか?

を構築していくことになります。

心の安全基地のイメージもこのパターンにのっとって築かれていき、安定した愛着関係をもつことができなければ、そもそも安全基地がぐらぐらの状態で社会へ出ていくことになり・・・大人になってから困難を抱えることにつながっていきます。

「何故かわからないけど生きづらい」「愛してもらったはずなのに苦しい」「人が怖い」「人とうまくつながれない」「人を信用できない」「全部一人で頑張らなきゃいけない」

といった苦しさはこの辺りに根本理由があるかもしれません。

また、一度安定した安全基地を心に築けたとしても、成長の過程で、親の離婚や死別、いじめ、災害や事件事故、恋人や配偶者との喪失体験により、安定していた愛着基盤が崩れることもあります。

その反対に、不安定な愛着関係だったとしても、のちのちの出会いによって安定した人間関係を築いていくことで安全基地が安定していくこともあります。

では、安全基地となる存在を新たに見つけなければいけないのか!?というと、そうではなくてですね。

詰まるところ、心の安全基地とは不快なときに自分に対してどのように接して、自分をどのように落ち着けていけるか?の心のモデルともいうべきものです。お母さんはあくまでも安全基地のモデルの一つであり、さまざまなモデルを参照しながら、最終的には自分が自分の安全基地になっていくことが、なによりも大切なんですね。

それが安定した日常をもたらし、ストレスがあっても上手に乗り越えていける基盤になっていきます。

ちょっとしたレビューのつもりが、長くなりました^^;

今回の講座ではこの人間関係のパターンともなる、愛着スタイルについて詳しく取り上げ、スタイル別の自律神経系の成立ちや調整方法についてもお伝えしました。

発達や愛着の傷つきだけではなく、神経生理学的な視点からも安心をみていくと、自分が安全基地になるために具体的にできることがみえてくるんですよね。

また、ワークを通して、普段気が付いていない、心の安全基地にも触れていただきました。

お伝えしたいことが多すぎて、盛りだくさんになってしまったので、次回はもう少し講義はシンプルにしながら、体感の時間を増やしたいと思います。

参加者のお声

「不安を和らげる方法をより理解できました」(40代・男性)

今回の講座はいかがでしたか?

今回もすごく学びになりました。

講座を受けてどんなことに気づかれましたか?

生きづらさのもとになっている不安感の原因と、その不安感を和らげていく方法についてより理解できました。

日常に活用できそうなヒントはありましたか?

人との繋がりの神経を育むために、教えてもらった様にぬいぐるみを使って練習してみようと思いました。

ご参加いただいた感想をお願いいたします

今日もほんとに良い講座をありがとうございました。

説明を丁寧にしてもらえるのもほんとに有り難いです。

次回もよろしくお願いします。

「自分を癒せば生きなおせる希望になりました」(40代・男性)

お申込みのきっかけを教えてください

無料のお話し会が良いので、講座も是非受けたいと思いました

今回の講座はいかがでしたか?

とても解りやすいご説明で良かったです。ご説明が長めとは少しは感じましたが、結局はあの長さだったからこその理解の深まりがあったと思います。今まで参加させて頂いたお話し会を含めて、一番解りやすかった回だったと思います。

講座を受けてどんなことに気づかれましたか?

愛着の形成の仕組みを改めて深く理解しました。

母から安心した対応を受けてこなかったので、とても残念だったなぁと改めて感じました。

日常に活用できそうなヒントはありましたか?

リソースに寄り添う事と、愛着形成を順調に得られなかった悲しみを感じて、自分を癒していけば、生き直せるのではないかという希望を持つ後押しになりました。

ご参加いただいた感想をお願いいたします

参加者さん、さらにはひがしさんであってもそれぞれに悩みがあり、それを共有出来て私も涙が出そうになりました。一生懸命に生きてこられたのだなぁと、その真摯な態度に感銘を受けました。とても良い講座だったと思います。

「深い内容で、受けてよかったです」(50代・女性)

お申込みのきっかけを教えてください

 「人に対して警戒している」「いつも安心できていない」こういった感じに心当たりがありました。安心感とはどういうものか知りたくて参加しました。

今回の講座はいかがでしたか?

 自分が安心基地がない理由を思い出したり、その結果現れる弊害に当てはまっていて心がザワザワしたり苦しくなったりはしましたが、自分の事を認めることにもなったと思います。安心基地を育て直してあげようと、自分に対して愛しさを感じました。

講座を受けてどんなことに気づかれましたか?

養育者も自分も、回避型が強かったという事に気づきました。
凍りつく事で自分を守っていた事。だから「表情が少ない」と親から言われたのかもしれない、「何か言われるまで動かない」と幼稚園の頃の連絡帳に書いてあったのかも知れないなどという事にも思い当たりました。小さい頃の自分が、違う目線で理解できたかも知れません。

日常に活用できそうなヒントはありましたか?

自分にとってのリソースである、電車に揺られるイメージを使うこと。目の前に大好きな人に座ってもらって自分は愛される存在である事を思い出すことが日常で活用できそうです。

ご参加いただいた感想をお願いいたします

深い内容で、受けてよかったです。またおさらいできたら、理解が深まるのかなと思います。

次回の講座は、自己否定を脱して自分と和解するために・・・

次回のテーマはセルフコンパッションです。

セルフコンパッションとは、自分へ慈しみを向けること。

この講座では、自分が自分の安全基地となり、やわらかく自己を受け止めていくための必須のスキルを学んでいきます。

その中でも自己否定は、セルフコンパッションの相剋にあるように思われるかもしれませんよね。

「自己否定、なくなれ〜><」って思いませんか?w

実は、自己否定感はなくすものでも、対立するものでもありません。

和解して、味方につけることで、セルフコンパッションの大きな源になっていきます^^

自分と和解したい方は、ぜひこちらにご参加くださいね。

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