私は意志のないお人形

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私は意志のないお人形
〜本当の私はどこにいるの?

こんにちは
心理療法、心理カウンセリングを使って心の根本問題の解決を援助している ひがしさやか です。

夏が来ましたね!
今年は梅雨が長く、曇天つづきで鬱々としていた方がたくさんいたようですが、この夏のエネルギーで上向きになるといいですね。
私も今年は流石に、太陽不足を感じ…「夏っていい!」としみじみ感じております。

でも熱中症にはくれぐれも気をつけましょうね!

それでは、今日のテーマです。
「私は意志のないお人形〜本当の私はどこにいるの?」

あなたにはこんなお悩みはありませんか?

  • 自分はいつまでも可愛くなくちゃいけないと思う
  • 親に愛されて育ってきたのに生きづらい
  • 誰かと一緒にいないと行動できない
  • 離れていても母親と心理的に密着している感じがする
  • 誰かに指示・支配してもらわないと不安になる
  • 自分の意志で選択・行動・発言することができない
  • 自分は空っぽだなと感じることがある
  • 恋愛や結婚がうまくいかない
  • 摂食障害、醜貌恐怖がある
  • DV・モラハラの被害にあったことがある

自分では何も決められないんです

Nさんのケース

結婚したい人がいますが、母の求める条件が厳しすぎて、今の彼との結婚に踏み切れません。

今まで、選ぶ洋服から、習い事、進学、就職まで母が望むようにしてきました。
それが自分の喜びでもあるし、母の言うことを聞いていれば間違いがないと私も思っていました。
でも彼との結婚を母に反対されてしまって…、話し合いの末「あなたの将来が心配だから言ってるのに…好きにしなさい!」と泣かれてしまいました。私も母にそう言われると自信がなくなってしまって、どうしていいかわかりません。

母は大切に私を育ててくれましたが、心配性なところがあって、先回りして勝手に何でも決めてしまいます。それが内心とても嫌でした。けれど、いざ、母の助言がないとなると、何も決められなくなってしまうんです。

私の人生なのに…このままでは、結婚相手も母親が決めてしまう勢いです。

ふと何のために生きているのかわからなくなって…
死んでしまいたくなることがあります。


もしかしてあなたは、「可愛いお人形さん」の役割を引き受けていませんか?

Nさんに何が起こっているのでしょうか。

Nさん、自分は両親に愛されて、何不自由なく育ってきたのに、どうしてこんなに自分に自信が持てず、生きづらいのか?わかりませんでした。「母の望みに応えられない自分は未熟者」だとずっと自分を責めてきたそうです。

Nさんは、恐らく、母親の「お人形」としての役割を引き受けてしまっている状態です。親の期待通りに行動しないと、許されてこなかっため、自ら意思をなくし従順な可愛らしいお人形でいるのです。

お人形とはその名の通り、可愛くて、思い通りになる、理想の「おもちゃ」のこと。おもちゃなので、人格はありません。子どもの人格や自然な感情・欲求を無視して、親の理想の子ども像を求め、それに子どもが一心に応えているのです。

けれど、最近では教育虐待という言葉も出てくるようになりましたが、それに代表されるように、本人の意思や気持ちを無視して、親の期待、過保護、過干渉を押し付けることは精神的な虐待になります。

また、親の過度な期待や、過保護の裏には、親自身の不安や恐怖、満たされない想いを抱えていることが考えられます。それを子どもをなぐさみにすることで、埋めてきたという背景が考えられます。


本人の「うれしい・悲しい」気持ちや「どうしたいか?」という欲求をないことにされ、母親の気持ちや欲求にすり替えられてしまっているわけです。

中には小さな頃から自分は「母親のあやつり人形だ」という自覚がある方もいます。反抗を試みても、ねじ伏せられたり、無視され続けた結果、諦めや無力感を抱いていて、出来るだけ何も感じないようにしていることもあります。

お人形でいれば、生きていける

本人は、親の気持ちを満たすお人形の役割と引き換えに

・愛してもらえる
・自分は何も考えなくても親が決めて責任をとってくれる
・自分が意思を持たないことで家庭の安全が保たれる
・親からの精神的虐待がこれ以上酷くならない
・親が精神的に安定する

などの感覚があるはずです。お人形を受け入れていたら、自分にもいいことがあるし、安心感を得られるのですね。

つまり、言い換えると

「親の望む自分でいないと、生きていけない」
「親の期待通りにならないと、愛してもらえない」

と、感覚的に思い込んでいるんです。

このままでは、例え親から離れたとしても、自分の意志で何かをしようとしても恐怖が湧いてきて、動けなくなってしまうでしょう。

このままいくと生きながらの死が続いていく…

さらに、親の期待通りの人形でいるためには、自分の意思を持つことは許されないことです。意思を持ってもどうせ受け入れられないので、今度はそれを押し殺す、無かったことにする、何も感じないようにする、自分を空っぽにするという選択をとります。まさに「お人形」なのですよね。

つまりは、自分の存在そのもの(命)を全否定していくということ。
生きながらの死と同じことです。

「生き地獄」と表現する方もいれば、「いっそ、本当の人形になりたい」と願う人さえいます…

苦しいのは当然ですよね。人には個々に感情・感覚があり、意思があって、それが湧き出てくるのは自然のことなのですから。

生き永らえるために自らを殺していくというのは、悲しくも究極的な選択です。

これが高じると、無意識に死に向かっていく選択をしたり、わざと自分を損なうことで、我慢してきた怒りを発散したり、自分を傷つけることで遠回しに親を傷つけようと試みるケースもあります。

・食事を拒否する、食べ吐きをする
・自傷行為をする
・裏で親が嫌がる反抗的な行動をわざとする

など。

他には、自分の意思を持つことが恐怖となるので

・人の言いなりになりやすい(依存しやすい)
・一人では何もできないと感じる
・自分の好きなものがわからない
・モラハラやDV・性被害を受けやすくなる
・恋愛・結婚がうまくいかない
・結婚しても別れて親の元へ戻る(親の保護下にいたら安心)

などの弊害が生まれます。

自分らしい人生や、自分の幸せをえることは難しくなります。

Nさんが「死にたい」と感じるのは当然とも言えるのです。


可愛らしい「お人形」がテーマなのに、少し、えぐい話になってしまいました…
外側を美しく取り繕うほどに、一方で闇は深くなるのです。

でも大丈夫、あなたが望むなら解決はできます。

解決するにはどうしたらいいの?

この感覚が「嫌だな」「苦しいな」と感じている方はチャンスです!それは、その役割から降りる時期がきているということだから。子ども時代の生き方を、大人になっても続ける必要はありません。

そのためには、まずは自分の心の中で起こっていることを、人に話して整理していくことが第一歩。

さらに、

・どうしてお人形の役割を背負わなければいけなかったのか?
・役割から自由になるにはどうしたらいいのか?
・この問題を解決するには?

こちらのお茶会でじっくりお話しさせていただきます!

4人のセラピストが自分たちの経験も交えて、お一人お一人のお悩みを整理し、解決に導くお手伝いをいたします。

本当の自分を見失った人のためのお茶会

今回は「お人形」を取り上げましたが、自分を見失わせて身につける役割は、人によってさまざまです。けれど、役割を身につける背景って実は共通しているんですよ。

・本当の自分を取り戻したい
・自分が自分じゃないと感じる

・TPOによって自分がコロコロ変わる感じがする
・人前で素の自分をさらけ出せない
・人を笑顔にしていないといられない
・いつも貧乏くじを引くポジションだ

そんな方にもぜひ。

ねぇ、笑って!・・・和ませ役の苦悩

編集後記

今回のテーマに触れて、あとがきをアメブロに書きました*
個人的な体験談を書いています。

私の母はお人形

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