外側に意識を奪われていると、自分がわからなくなってしまう

こんにちは。
心理セラピストのひがしさやかです。

今回は…《自分の外側にばかり意識を奪われていると、自分を見失ってしまう》心理についてお話ししていきますね。

目次

自分の外側にばかり意識を奪われていませんか?

あなたには、こんなことないですか?

  • 周囲の目が気になる
  • 人からどう思われているのか?ばかりに囚われてしまう
  • ちゃんとした人に見られるようにしないとと思う
  • 人の嫌な部分にばかり目がいく

人からどう思われてるか?というのは

よく思われているか?悪く思われていないか?変に見られてないか?

そんなことばかりが気になる状態です。

これは、自分の外側にずーっと意識が向いているということ。

そんな時、

他者にネガティブな感情を抱かれないように、行動しよう

と、なりがちです。

他人を中心として、自分のあり方を選ぶ生き方になってしまうんですね。

いわゆる他人軸ですね。

これを続けていると、周囲からみて

「ちゃんとした自分」
「いい自分」
「好かれる自分」
「認めてもらえる自分」

でいようとするようになって…

どんどん自分が苦しくなっていきます。

なぜなら、人は千差万別…それぞれに感じ方には違いがあります。

そのすべての人に合わせて、自分の見せ方を変えていくのは、すごく大変なことだから。

いや、100%相手の意に添うことなんて不可能ですよね。

でもその100%の完璧を目指そうとして、どこまでも周囲に合わせて頑張り続けてしまうために苦しくなっていきます。

これをやるには莫大なエネルギーが必要です。続けていたらいつかエネルギーが枯渇してしまいます。

自分がどうしたいのかわからない

ネガティブな感情を抱かれないように、他者に合わせようとすればするほど、他人が恐くなり、自分の内側の恐怖や不安は強くなっていきます。

「ネガティブな感情を抱かれないように、ちゃんとしよう」
「人に喜ばれるような、行動をしよう」
「人に承認されるような、振る舞いをしよう」

そいういう時の行動の原動力は「恐怖」です。

変に思われないように、
ばかにされないように、
笑われないように、
噂されないように、
否定されないように、

行動しよう!って。

そして、いつも他者優先、他者ありきなので…

自分の気持ちが置き去りになります。

その結果、起こりやすいのが

自分の気持ちがわからない
自分が欲しいものがわからない
自分のやりたいことがわからない

自分がわからない・・・・
自分が行方不明・・・

という、事態なんです。

いつも他人が自分の中心を占め、自分不在で行動し続けているから、当たり前なんですが。。。

こんな風に、

自分の外側に意識が向けば向くほど、外の世界が恐くなり、自分の内側の恐怖や不安は強まり、自分を見失い…余計に不安が募っていくという、負のループに陥りやすくなります。

自分の内側に意識を向ける

そんな時に大切なのが、

外へ向けている意識を、自分の内側へ向けること

「自分を内観する」とも言います。

これ、シンプルなようで自分の内側に安心感を取り戻すために、すごくいい方法なんです。

私は、今、どんな気持ちなのか?

私は、何がしたいのか?

私は、何が欲しいのか?

私は、本当はどうしたいのか?

自分の内側の声に耳を傾けることです。
他者がどう思うか?周囲から見ていいか悪いか?は関係なく、です。

心の声が小さい人や、周囲の声の方が大きい人は、自分の内側の声を書き出すのもお勧めです。

私がオススメしたいのは、携帯を置いて、一人になって誰とも言葉を交わさず、自然の中を散歩する時間を取ること。これも、自分の内側とゆっくり対話できるいい方法です。

普段、外側にばかり意識が向いている人は、自分の気持ちを掴んだり、言葉にすることが苦手です。

他者優先だから、自分の声や意志がすご〜〜〜く、小さくなっているんです。

だから、内観をするときは、安心できる空間で、ゆっくりじっくり焦らず時間を取ることが大事です。

心の深い深いところにある本音は、時間を掛けないと出てきません。
だから、ゆっくり、じっくり。

自分の内側に意識を向ける恐怖

それでも、自分の内側に意識が向けられない。

外側や他人の言動を気にしていないといられない。

自分の本音がわかったとしても、他人の目が気になって行動できない。

という人には、恐怖があります。

外側の価値観に合わせていないと居場所がなくなる恐怖

人に嫌われないように振る舞わないと攻撃される恐怖

自分の本音を知ってしまったら絶望してしまう恐怖

他人に承認してもらわないと、存在価値がなくなる恐怖

など…ここにあげたのは例えば、、ですが、自分の内側に意識を向けてたら生きていけないという、根源的な恐怖を抱えている可能性があります。

小さな頃の原体験で見ると、例えば、こんな経験をしていることが考えられます。

●家族の機嫌を取らないと、喧嘩が勃発してしまう家庭で育った
=他人の機嫌を取らないと命が脅かされる恐怖

●暴言・暴力・虐待家庭で育った
=他人にいつ攻撃されかわからない恐怖

●親が病気や家庭内のいじめ、DVなどに晒されるのを見てきた。
=かわいそうな他者を守らないと生きていけない恐怖

●親がいい子でいる時だけ、受け止めてくれた、認めてくれた
=周囲の期待に応えないと、見捨てられる恐怖

●悲しみや恐怖、喜び、幸せなど気持ちを共感してもらったことがなく、むしろ感情を出すと、迷惑がられたり、否定されてきた。
●幼少期、辛い気持ちをたくさん抱えて生き延びてきた
=自分の気持ちを感じたら生きていけない恐怖

自分の内側に意識を向けるには、安心感がないとできません。
でも外の世界が、いつも何が起こるかわからない恐怖や不安に満ちた状態だったとしたら、自分の内側に意識を向けることは、命取りになります。

だから自分を後回しにして、外に意識を向けていないといられなくなってしまうんですね。

自分の居場所や土台に安心感を感じられてはじめて、人は自分の内側の本音を受け止めることができます。

自分の内側に意識を向けられない…という方は、まずはこの恐怖に向き合うことが必要かもしれません。

自分の内側とつながる安心感

ただし、、、一方で、自分の気持ちをわからなくさせておくメリットはあります。

辛い気持ちを感じなくていいし
他者に合わせていたら、自分の頭で考えなくていいし
他者優先にしていたら、嫌われないし、承認もされる

こんな風に。

そのメリットを超えても、自分を知りたいか?自分の本音と繋がりたいか?

という意志はすごく大事です。

辛い気持ちを通過するのは、しんどいよ〜〜

という方はたくさんいらっしゃいます。

でも、私が思うのは、例え辛い気持ちや恐怖がそこにあったとしても、自分の気持ちがわかる、自分の気持ちを取り戻すという経験は、何物にも変えがたいものです。

私は、自分の内側とつながっている時は、重心がどっしりと落ち着いていて、安定感を感じます。そこに辛い気持ちがあったとしても、自分に一致感を感じられると、安心するんですね。

そして、辛い気持ちは一つ一つ受け止めて、感じきって癒していくことです。

自分の本音とつながること、恐怖を知ること、気持ちを癒していくことは、セラピーでお手伝いしています。そこはプロに頼ってくださいね。

他者に嫌われたり、拒絶される恐怖よりも、自分の気持ちを掴んで優先できると周囲や他者に振り回されることが減って、シンプルに自分の気持ちと共に生きられるようになりますよ。

それでは、また。

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