こんにちは
生きづらさを生きやすさに変えるお手伝いをしています、
心理セラピストの ひがしさやか です。
一気に肌寒くなりましたね。
9月頭にひいた風邪がなかなか治らなくて困ってます(T . T)
皆様もお気をつけください…
人の輪に入るのが苦手
今回は集団に入るのが苦手な人の心理と解決策を
Rさんの場合でみていきます。
✔︎集団行動が苦手
✔︎人の輪にスムーズに入れない
✔︎人の輪に近づきたくない
✔︎人の噂話が苦手
✔︎集団に入りたいけれど、入れない
✔︎習い事やサークル、職場を転々としている
そんな方にも参考になるかもしれません。
Rさんは派遣で働く20代のOL。
彼女には、人が大勢いる場が苦手…というお悩みがありました。
1対1の関係を築くことはできるのですが、職場で複数人のグループができるような状況がとても苦手です。
急に話の輪に入ることができなくなり、居心地の悪さや疎外感を感じてしまうのです。
次第にムーズなコミュニケーションができなくなり、孤独感や居場所のなさを感じて職場を変える…というパターンをくり返していました。
(※事例を組み合わせて、再構成しています。実在の人物とは関係がありません)
Rさんは、自分がコミュニケーション下手であることに悩んで、セラピーにいらっしゃいました。
職場で感じる疎外感が一番、苦しいそうです。
よくよくお話を伺うと、疎外感から
「自分は誰にも受け入れてもらえない」
「ひとりは孤独で寂しい」
「人に受け入れられない自分は、人としておかしい」
という気持ちを抱いていました。
一方で、集団に入ったら何が起こりそうですか?
と聞いてみると・・・
「ありのまま振る舞うと、笑われたり、拒絶されたりしそう」
「誰かの気にくわないと、誹謗中傷や噂話を陰で流されてしまいそう」
「集団の中で一番力がある人の気分を害して、追い出されそう」
と感じていました。
大勢の人と関わることで、嫌な気持ちを感じてしまいそうな「恐怖心」を抱えていたのです。
だから、集団の中に入ると緊張して、スムーズに話しかけることができなくなったり、大勢の輪に入ることに抵抗があったのです。
その不快感を感じるくらいなら、人の輪に近づかないことの方を選んでいたのですね。
でもそれはそれで寂しい…ということで・・・
集団に入れない恐怖 と 集団に入る恐怖 の二重の恐怖の間で身動きが取れず、職場を移動することを続けていたのです。
問題は事実ではなく、感覚
これは、職場を移動すだけでは、解決できません。
Rさんがくり返しているように、同じ状況はくり返し起こります。
なぜなら、現実的な環境が原因ではなく、心の中の捉え方、とりわけ過去の経験からくる感覚が関係しているから。
Rさんに「実際に、誰かに拒絶される、嫌われる、噂を流されるようなことは起こりましたか?」と尋ねると「確証はない」と答えました。
こういう時、感覚的にはそれが起こっているような気分に本人は陥っていますが、事実はそうでないこともよくあります。
これは、過去の嫌な体験と同じことが、現在でも起こっているような気がして、妄想が肥大してしまうことから起こります。
脳の過剰な防衛反応のひとつです。
この妄想を使って集団に入る不快感から自分を守り、集団に近づかないことで事実を確認する機会がなくなり、さらに妄想を強める負のループに入りやすくなります。
これがさらに過剰になると、妄想と現実の区分けができなくなってしまいます。
妄想の恐怖に支配されるのはとても苦しいことです。
(私も経験あるからよくわかります。
人の脳の中で頻繁に起こりますが、恐怖が強いと反応しやすくなります)
では、どんな過去の体験がRさんに影響していたのでしょうか。
原体験は、家族間の不穏な空気・・・
大勢の人が集まる場といえば、原体験は家族が集まる場です。
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Rさんのご家族の様子を伺うと、お母さんとおばあちゃんの仲が悪く、二人が顔をあわせるとピリピリとした空気がいつも漂っていたそうです。お父さんはそれを見て見ぬふりしていました。
お母さんはおばあちゃんの手前、完ぺきに家事をこなすために奔走し、Rさんは思う存分甘える時間がありませんでした。
近づこうとすると、忙しいお母さんに迷惑が掛かるし、近づいても「あっちに行って」と拒絶されてしまうので、いつも一人で過ごしていました。
ある程度大きくなってくると、おばあちゃんやお父さんへの愚痴をお母さんから聞かされていました。家族がお互いを信用していなかったのです。
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集団から拒絶される恐怖や、
噂される恐怖、
集団に入る不快感を強く抱えている場合、
家族同士の仲が悪く争いが絶えなかった、権力争いをしていた、お互いに信用していなかった、大人同士の悪口を子どもに聞かせていたなどのことが考えられます。
また、甘えたい盛りの子供の頃に母親が家のゴタゴタで奔走していると、忙しいからと拒絶されたり、お母さんに迷惑が掛かるからと、近づかないようにひとりで我慢しているケース。
おばあちゃんが孫を独占して母親から引き離しているケースも多くあります。本当はお母さんに近づきたいのに、おばあちゃんとの間で板挟みになって辛い思いをしています。
また、家長が世間の声を恐れて、家族の体裁を重視し、内側の家族の気持ちがないがしろにされていることもあります。
大人同士のいがみ合いは、子どもにとっては生きていくための安全基地の崩壊につながるものです。
とても恐ろしいことなのです。
その中で、子どもなりのささやかな安全を守るために、
家族の中のいざこざを避ける
ひとりで我慢して耐える
大人の機嫌をとるために立ち回る
などをして、子どもなりに工夫をします。
子どもらしく、安心感の中で自由に振る舞うことはできないでいたということ。
このような家族との関わりから
・あらゆる人を信用してはいけない
・集団に近づいてはいけない
・自分は拒絶される存在
・ひとりで我慢して耐えなければいけない
・人は争い合うもの
などの思い込みを強めます。
幼い時の家族集団の居心地が不快なものであると、社会に出てもその考えを採用し、人の輪に近づかないようにすることで、自分を守ることになります。
だからRさんは、どこへ行っても、この家族との関係の中で感じていた「不快感」を思い出し、集団への苦手意識を強めていたのです。
集団への苦手意識の克服には・・・
解決には、家族の中でボロボロに傷ついてきた小さな頃の自分を救うことです。
それには、原家族の中で、本当は感じていた気持ちをまずは解放すること。
大人同士のいがみ合いが「怖かった」「悲しかった」こと
大人の問題に巻き込まれたことの「腹立たしさ」
大好きな人に甘えられなかった「悲しみ」
お母さんに拒絶された「恐怖」
ひとつひとつ子どもの頃に押し殺した感情に向き合って、感じ切っていくことで、集団に対して持っていたネガティブな感覚が変化していきます。
そして、いがみ合いでつながるのではなく、温かさや優しさで人とつながれることを感覚から腑に落としていくこと。
過去の家族がそうだったとしても、すべての集団が不快なつながりだは限らない、その現実に目を向けていくことです。
そして、自分の内側に安全安心を育んでいくことで、集団の中でも人と心地よい関係を築いていく力を自分の中に見出せるようになっていきます。
人の力を借りるのも、お悩みを脱する第一歩
ものの見方が固定化されていると、自分の中の認知のどこがずれているのか?
何が妄想の感覚なのか?
客観的視点に立つことは難しいものです。
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お悩みはまとまっていなくても、大丈夫。
お話しするのが辛い場合は、詳しくお話ししなくても構いません。
心が軽くなるワークからはじめていきましょう。
生きづらさからの回復に向けて、しっかりと向き合い方には継続セッションで
こころの土台から一緒に育てていきましょう。
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