別世界にいる感覚が改善しました(20代・女性)
ー自己否定感・人との距離感・自分がここにいない感覚の変化ー
◆どのようなお悩みで受けましたか?
・親とどんな距離間を保てばいいかわからない
・他人と親しくなることが出来ない
・人が怖くて近寄れない
・会話が上手くできない
などの悩みで受けました。
◆セラピーを受けて変化はありましたか?
ここ一か月くらいで大きな変化を感じるようになってきました。
以前は人と一緒にいても言葉が出てこず、長く沈黙してしまい、さらにその沈黙も苦手で何か話さなくちゃと焦ってしまい、余計パニックになってまた更に話せなくなる…といった感じでした。
しかし今ではまず沈黙が平気になりました。
以前は人と近くにいるだけで肩・頭・腕などがガチガチに固まっていましたが、今はその状態はかなり軽くなり、沈黙であっても話し中であっても力が抜けるようになってきました。さらにそのおかげか、無理して話そうとしなくても頭に浮かんだ言葉がポンポン口から出てくるようになりました。
また以前は私が1人でいるときに近くで知り合いが談笑していると、「やっぱり私は人の輪に入れない…」と勝手に落ち込んでそんな自分はダメだと思ったり、「みんな私のこと一人ぼっちの寂しい人だって思ってるんだろうな」と感じたりしていましたが、今は自然とそう思わなくなりました。
自分でその感覚の変化が不思議で、「あれ?」と思ったので、2,3日前に私の前で談笑がスタートした時、「今目の前の人、私のこと寂しい人間って思ってるかもよ!」とか「自分も話して輪に入らなきゃダメでしょ!」と心で唱えてみたのですが全然そう思えませんでした。(笑)
恐らく私の中の「自分はいつも一人ぼっちで、それがダメだ」という感覚が癒されてきたのかな、と感じています。
また、以前は大学で知り合いとすれ違うと「あいさつしなきゃ」と思っても挨拶できない、ということで悩んでいて、やはりそれがダメだという感覚があったのですが、今は仲のいい友達には普通にあいさつしたり声をかけたりできるようになりました。
中にはまだ声をかけるのをためらう相手もいますが、よく考えたらそういう人は授業は一緒だったことがあっても話したことはあまりなかったり、まだそんなに仲良くなっていない人だと気づいて、「まあそんなに仲良くなってないんだから仕方ないよね」くらいに感じるようになり、またそういう人とすれ違っても気にならなくなってきました。
それから、一番変化を大きく感じているのは、自分が今ここにいない、頭がどこか別世界へ行ってしまっている感じが改善されてきたことです。
以前は人に話しかけられても、授業を聞いていても、本を読んでも映画を見ても、なんだか頭がモヤモヤした感じで中身が入ってこない、集中できないという状態でした。
人からも何回も「今話聞いてた?」と怒られたこともありました。
でも今は「自分がここにいる」というのをはっきり感じられるようになってきて、またもし意識がどこかへ行った感じになったとしても自分でコントロールして「今」に集中できるようになってきました。
人の話も頑張って聞こうと意識しなくてもスッと入ってくるようになりましたし、映画や本でもストーリーの世界に入り込めるようになり、見終わった後でもストーリーの細かい部分まで覚えているようになりました。
あと気のせいかも知れないのですが、最近顔のこわばりが取れてきて、ほっぺが柔らかくなった感じがします。
◆セラピーを継続で受けていかがでしたか?
私の場合は感情を切って感じないようにしているみたいなので、最初の1~3回目のセッションでは、セラピストさんに「今何を感じてる?」と聞かれてもよくわからず、答えられないことも多く、セッション自体がなかなか進みませんでした。また、本当だったら悲しいと感じるようなところでもそれを感じられず涙がでてこなかったり、これは今でも続いていますが怒りを出そうとしてもなかなか怒れなかったりしていました。セッション後の変化も感じにくく、「私変わってるのかな?」という感じでした。
しかし4回目くらいから少しずつ感情を感じられるようになった感じがあり、また自分のおかれている状況も自分なりにわかるようになってきました(例えば、私の両親は普通にご飯も作ってくれたし、会話もしてくれたし、暴力も振るってなかったけど、私の気持ちは実は無視されていたんだなぁ、とか)。
また親からされた嫌なことに対しても、昔は「いやだ!」と頭では思っていても心のどこかで「親がしたことってそんなに悪いことだったのかな」とか「実は自分が悪いから親はそういうことをしてきたんじゃないかな」と思っていた節がありましたが、今ではおなかの底から「親にされたことはひどかった」と認められている感じがあります。
セッションを重ねるごとに前に進んでいる感じがありますが、まだ課題も残っているので、引き続きセッションを継続していきたいです。
◆その他感想をお聞かせください
私はこのセラピーを受けるまでは、「自信」とか「自己肯定感」というのがよくわかりませんでした。それで、なんとなく「今までできなかったことをできるようにしたり、何かをやり遂げたりすることが自信につながる」とどこかで思っていた節がありました(実際学校の先生で、そのようにおっしゃっていた方もいました)。
確かにそういった自信もあるとは思いますが、今の私に足りていない自信とか肯定感っていうのは「頑張ったから自分はいい」とか「何かができるから自分はいい」というものではなく、もっと根本的な、「自分が感じていることや考えていることは大事にしていい」とか「基本的には自分は、何ができてもできなくてもこの世に存在していい」とか、そういう感じのものだと気が付き始めてきました。
そして、私はいままで親からそのようなメッセージはもらったことがなく、もしかして、そういうことを親から伝えてもらうことが、親から無条件の愛をもらうってことなのかな、と思ってきました。あと、本当は私は今までずっと、この無条件の愛を両親からもらいたかったんだな、という気持ちに気が付き始めました。でも今は一応年齢的にも大人なので、もうそれを親に求めるのではなく、セラピーを通して自分で自分の中に作っていった方がいいなと感じています。
実は私は中学生の時には世の中には心理セラピストという専門家がいるのは知っていて、その当時からちゃんとした専門家に話を聞いてほしいと感じていました。
大学生になった今、セラピーを受けたのも決して遅くはないと思っていますが、それでもやはり「もっと早いうちに解決に向かっていれば貴重な青春時代もっと楽しめたんじゃないかな~」と感じてしまう自分もいます。
セラピーを受けるまでは自分で心理本を読んだり、身近な大人に話を聞いてもらったりはしていてそれらもよかったとは思いますが、やはり専門家の方の力を借りるのは威力が全然違うなと実感しています。
◆セラピストの対応はいかがでしたか?
セラピー中に感じたことや私生活で問題となっていることなど、話を遮ったり否定したりせず受け止めながら聞いていただきました。
さらにセッション後に心配なことや不安なことがあった際もメールでフォローしていただいており、ありがたいです。