他人の感情を呑み込んでいませんか?

こんにちは、生きづらさを〈生きやすさ〉に変えるサポートをしています、心理セラピストのひがしさやかです。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、今、誰もが未来が見えず、不安な状況に立たされてます。

近親者に感染者が出た、自分の体調が悪い、友人に会えない、今までの生活ができない、倒産した、仕事が減った、解雇された、国の補助が間に合ってない…

SNSでも、攻撃的な人が増え、苛立ちを露わにする人も多くなりましたよね。
不安や恐怖を怒りに変えて、外側にぶつける人が増えていると感じます。

そんな情報の中にいて、疲れてしまった…

という方、手をあげてみてください。

・・・きっと、すごーく多いんじゃないかな。

日々、負の感情に溢れる中にいると誰だって、疲れやすくなります。

そこに影響されて、自分もイライラしたり、不安が大きくなったりすること、あるのではないでしょうか。

今日はそんなときに、自分の心を守るために、オススメの方法をお伝えします。

これを読むと・・・

《他人の感情に、いたずらに影響されない方法》

がわかります

目次

そのイライラは誰のもの?…他人の感情を受け止める人々

  • 人が怒られているのを見ると、自分が怒られてるようで耐えられない
  • 誰かの機嫌が悪いと、自分のせいだと感じる
  • イライラしている人がいると、体調が悪くなる
  • 悲しんでいる人を見ると、自分も悲しくなる
  • 不安な人がいると、自分まで不安になる

もともと、こういう傾向にある方は、今、辛いな〜〜と感じる場面、多いと思うんです。

●コロナに罹患された方や家族の様子を聞いて、胸が苦しくなる
●国の対応に対して怒る人たちのツイートを読んで、体調が悪くなる
●電車で苛立つ人をみて、自分もイライラする

こんな風に、他人の感情に影響されやすいとき、何が起こっているかというと…

他人と自分との、境い目があいまい

になってるんです。

これを心理用語で「無境界」といいます。

自分の自我の中に、他者が入り込んでしまう状態のこと。

わかりやすく表現すると、

悲しんでる人を見ると、同じように自分も悲しくなるなどのように…
【他人の気持ちをまるで、自分のもののように感じてしまう】

他人が怒っているのは、自分のせいで、自分が何とか解決しないとと思うなどのように…
【他人の感情の責任が自分にあると感じてしまう】

「私はあなた、あなたは私。
 どこまでがあなたの感情で、どこまでが私の感情かわかりません。ごちゃ混ぜです」


このような状態が無境界です。

HSPだと自認してる方の中にも、多くいると思います。

さらに人って不安になるほど、無境界になりやすいんです。

無境界でいることの、何が問題なの?

これの何がいけないの?
当たり前じゃないの?
これが共感じゃないの?
感受性が豊かでいいことでしょ?
これができないって冷たいんじゃない?

というのは、無境界だった頃の私の感想・・・

無境界さんの中にはこれが当たり前すぎて、何が問題かわからない人もいるはず。。

でもね、他人の感情を自分のものとして、取り込みすぎると、自分がさっぱりなくなって、自我が脅かされてしまうんです。

周囲に影響されて、体調が悪くなる、気分が落ちこみやすいなどがわかりやすい弊害です。

また、他者の感情を優先するあまりに、

その感情の面倒を自分が見なくてはいけないと感じたり
(愚痴を満足するまで聞いてあげるなど)

感情の元となる問題の解決を、その人に変わって、自分がしなければいけないと頑張ってしまうことになります。

これって、共感を超えて、

自分を犠牲にしている

状態なんです。

相手と自分の間に、明確な線引きがないために、他者が入り放題…自分を守ることができないんですね。

そして、外界の変化にとても影響を受けやすくなってしまいます。

今、コロナに関する様々な情報に触れて、心が過剰に乱されているあなたにも、起こっていることかもしれません。

一度、深呼吸して、自分の胸に手を当ててみて。
他人の発言に一喜一憂するときの自分に何が起こっているか?観察してみてくださいね。

他人の感情の責任を背負っていませんか?

重要なことは

あなたは、他人の感情の責任を取らなくていい

ということ。

無境界さんは、他人の感情の責任を自分のものとして背負ってしまう人が、多いんです。

「私が怒らせてしまってごめんなさい」
「私があなたの気持ちを収めます」
「あなたの気持ち苦しいくらにわかります」

って。

でも、あなたが他者の感情に影響を与えることがあったとしても、相手の受け取り方や反応まではコントロールできません。

「素敵な洋服ですね」と褒めても、〈素直に喜ぶ〉人もいれば、〈嫌味だととる〉人もいますよね。

他人の感情は他人のものです。

洋服を褒められても素直に受け取れず、嫌味だと怒る人には、人を信用できない過去の傷が隠れているかもしれません。でもその問題は、相手のものです。

あなたにはどうしようもできません。
解決はその人にしかできません。
人を信用しない結果、相手と仲違いするなら、その責任は本人にあります。

つまり、相手の感情の責任はあなたにはないんです。

無境界でいるメリット

無境界でいることって、自分を脅かし、外界に影響されやすくて、自分がぶれやすい。

これって、辛いことです。

でも、、、無境界でいることは、それはそれで、メリットもあるんです。

人を優先していたら、自分を持たなくていい

人に影響されていたら、自分の頭で考えなくていい

人に影響されていたら、責任を持たなくていい

人の気持ちを背負っていたら、自分の価値を感じられる

他者の気持ちと一体でいたら、孤独にならなくていい

など・・・

こんな風に、いいこともあるんです。

また、相手の感情とあなたの感情は、例え似ていたとしても、別ものです。
けれど、同じだと思えれば、安心できるし、自分が正しいと思えるんですよね。

だから不安になる程、自ら境界線を曖昧にしちゃうんです。。。

あなたは、どちらがいいですか??

自分を持たず、無境界でいることを選んで生きることと

自分と他者に境界線を引いて、自分を持って生きること。

ー無境界でいるメリットを手放してでも、自分を持ちたいですか?

自分の中に他者を侵入させない

想像してみてくださいね。

あなたは一人暮らしです。

その家の中に全く知らない人が入ってきたらどうでしょうか?


まず、気持ち悪いですよね。。。
怖いですし。


でも、あなたは隅っこによって、その人に居場所を譲ります。

戸口はいつでも開いていて、家の中を土足で様々な人が往来していきます。

いくら掃除しても、どんどん人が入ってくるので、またすぐに汚れていきます。



どう思いますか??

でもこれが無境界の状態なんです。


扉を開けているのは自分です。


人は本来、自分の中にヅカヅカと侵入されるのって、嫌なんですよ。
でも他者に侵入されても、平気なふりしないと生きてこれなかった人は、この違和感に鈍感なんです。

でも、自分の家の中は、扉を閉めて守るべきだと思いませんか?

無境界さんに必要なのは、他者との間に境界線を持つことです。

自分と他者の間に境界線を引いて、心を守る

さて、では、実践編です。

無境界になってしまうとき、まずは、自他の境界線を意識することが大切。
境界線を引くことで、自分の心を守れるようになります。

次のワークをトレーニングだと思ってやってみてくださいね!

STEP1

あなたが感情的に強く影響を受けてしまう人や、感情を揺さぶられる状況をイメージしてみてください。

例えば、攻撃的なSNSの投稿、不安そうな人、イライラを撒き散らす人など…

STEP2

目の前にその人がいると想像して、こうつぶやいてみてください。


あなたはあなた。
私は私。

私はあなたの問題を解決するためにいるのではありません。
あなたも私の問題を解決するためにいるのではありません。

あなたの感情はあなたにお返しします。
私のものではありません。

あなたと私の感情を分けても、私は孤独になりません。

つぶやきながら、イメージの中で、相手から受け取った感情を丸めて、相手に戻します。

STEP3

そして、相手との間に、【境界線】を指でピーっと引きます。

私|相手

こんな風に。

さらに、自分の周りにも外の世界との境界線をぐるっと引きます。

(私) | 相手

その境界線に、好きな色をつけます。
その色が自分の境界線の内側を満たしていくのをイメージし、ゆっくりと2〜3回深呼吸します。

自分の境界線の内側は、誰にも脅かされない、安心できる空間です。
それを感じてみます。

STEP4

自分の体の感覚を観察します。
ワークの前と後で変化はありますか?気づきを言葉にしてみます。

ワークはこれでおしまいです。

自分が他者によって、ブレそうだなと感じるとき、イメージの中で、今のように境界線をサッと引いて「あなたの感情はお返しします」と心の中でつぶやいてみてください。

最初は違和感あると思いますが、境界線を意識することから始めてみてくださいね。

他者との間に境界線ができると、周囲に影響されにくくなり、ぐんとラクに過ごせるようになります。

試してみてください。

今回は意識できる範囲で、ちょっとでもラクになればと思い、簡単なイメージワークをご紹介しました。

これをしても、苦しさが強く残るようであれば、それだけ、自分が無境界であることにまずは気が付けるはずです。
それに気づいたら、充分大きな一歩。

気がついた上で、あなたはどうしていきたいでしょうか?

境界線を持ちたいと感じられるようなら、セラピーで深く無意識の問題まで扱っていくこともできます。

まずは相談してみたい…そんな方は

こちらの初回カウンセリングから、まずはお気軽にご相談ください。
初回はお試し価格でご利用いただけます。

お悩みはまとまっていなくても、大丈夫。
お話しするのが辛い場合は、詳しくお話ししなくても構いません。
心が軽くなるワークからはじめていきましょう。

生きづらさからの回復に向けて、しっかりと向き合い方には継続セッションで
こころの土台から一緒に育てていきましょう。

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