愛着が不安定な人は、代用品にしがみつかないと命を支えられない

こんにちは、生きづらさを〈生きやすさ〉に変えるサポートをしています、
リトリーブサイコセラピー協会公認心理セラピスト ひがしさやか です。

コロナで外出自粛中の方、おつかれさまです。
一向に収束が見えない現状に、不安を感じていらっしゃる方、多いと思います。

私も自宅にてできることを粛々と…思って仕事してます。
テレワークでできることを考えていくいい機会だとも思っています。

うん、頑張って乗り切りましょうね。

来月末に、「愛着障害」をテーマにした1DAYセミナーを開催することになりました。

コロナの影響で先行きみえないのが正直なところかと思いますが、開催の形なども検討中ですので、ひとまずお知らせさせていただきますね!

題して「愛着が安定すると人生が変わる」!!

愛着って人生を変えるほど大切なテーマなんです。

そんなわけで、今日は愛着について少し触れていきたいと思います。

愛着ってなぁに?

愛着とは、乳幼児期に親や特定の養育者との間で培われる〈人と人との絆を結ぶ能力〉のこと。

基本的信頼感や基本的安心感のベースとなるものです。

「私は、無条件に、ここに生きてていいんだ」

という…自分の存在や人に対して肯定的な安心感や信頼感を持てる状態が、安定した愛着の状態です。

愛着安定型さんはこんな人

*積極的に新しいことに挑戦する

*人との出会いが好き

*誰とでもすぐに打ち解けることができる

*困ったことがあってもどうにかなると思える

*人に頼ったり、信頼することができる

*弱いところやダメなところがあっても良いと思える

*子どもの頃の思い出は楽しいことばかり

*家族が好き

*対人関係や仕事などに適応力がある

*自己主張できる

*嫌なことは嫌だと伝えられる

安定した愛着がある人は、人を信頼し、自分の存在を肯定できることで、人生における幸せや成功も手にしやすいと、言われているんですね。

いいですよね。

愛着不安になる、幼児背景

これを読んで あれ…私、全く当てはまらないな…、真逆だわ…、と思った方は、もしかしたら、心のベースの基本的安心感や信頼感を育みそこねているのかもしれません。

愛着が不安定な状態とは、心の中に

不安や恐怖があって
人を信頼するのが難しく
ここにいていいのかな…?と、
いつも居場所のない気持ちを抱えている

そんな状態です。

こういう方は、小さな頃に、親や養育者との間で、安定的な関係が築けてこなかった可能性が高いです。

例えば、こんな背景です。

・親が機嫌のいい時と悪い時で、態度が大きく違った

・親が精神的に不安定だった

・病気であまり近づけなかった

・家事や仕事で忙しく、放っておかれた

・虐待、罵倒、否定を受けてきた

・甘えることを許されなかった

・離婚や死別などで、安全基地の基盤が崩れてしまった

・両親や家族間のケンカが絶えなかった

・親戚に預けられるなど、同じ養育者に育てられなかった

人は本能的に安心感や温かさを求めている生き物です。
それは「命が守られてる」という感覚でもあります。

養育者との安定的な関係って

お父さんやお母さんから命が守られてるんだなぁ

という、安心感をいつも受け取れる状態のこと。

裏を返すと、安心や温かさがないことは、小さな子どもにとって「死」に直結するほど、恐ろしくて不安な感覚なんです。

愛着が不安定な人は、代用品にしがみつかないと命を支えられない

安心感や温もりは、小さな命が生きのびていくために、絶対的に必要なもの。
子どもが不安になったとき、ぎゅっとお母さんにしがみつく感じわかりますか?

「安心させて、命を守って、ねえ、お母さん。」
そうやって、安心を求めるんですよね。

愛着がないと人は生きていけないということ
それでもそれが与えられないとき・・・

人は安心や温もりに代わるものにしがみついて、命を支えようとします。

例えばどんなものがあるでしょうか。 いくつかあげてみますね。

○食べる(過食)

何かを食べているとき、人は生理的に満たされた気持ちになります。 食べてる間は不安感が消えて幸せです。

○お金

お金は命に直結してます。 現代社会では、お金がないと生活できない、食べられない、生きていけない。富を求めることで、命の保証という安心を手に入れようとします。

○恋愛

恋愛中は幸せホルモンが出ます。 特別に愛情を交わす存在がいるというのは、愛着の感覚そのもの。 でも根本に愛着がないと、いくら愛されても不安の方が大きくなります。

○支配

誰かを支配している時。 誰かを思い通りにできると「自分はすごい」という万能感を感じられます。

○従属

自分の選択に自信がない、不安。 そんな時、誰かに従っていれば、自分で決めなくてよいので安心です。 責任もないし、居場所も感じられます。

○崇拝

不安な人は、絶対的安心感を感じられる神のような存在を求めています。 占いやスピリチュアルに依存するのも同じ…未来も今も不安だから。

○人からの賞賛、承認

人からの承認は「ここにいていいよ」「あなたには価値があるよ」というメッセージに聞こえます。 承認を原動力に、仕事・美容・自分磨き・自己犠牲に力を注ぎます。

○買い物、物質

手に入れた瞬間の満足感・充足感に人はとりこになります。

○競争・勝ち負け

誰かより「優れている」「価値がある」「勝った!」という感覚も、強い満足感や刺激となります。その代わりに負けることへの恐怖心も強くなります。

○社会的な地位や名誉、権力

富・承認・支配・競争…あらゆる満足感・高揚感を与えてくれます。

こういった行動の全てが悪いわけではありません。
でも過剰に執着し、依存し、やめられないとき…

そこには愛着への不安がある可能性が高いです。

これらの行動にしがみつきながら、無意識では

「誰か、助けて〜。命を守って!安心させて〜(お母さ〜〜ん)」

と、幼少期に満たされてこなかった安心感を、渇望しているんです。

でも…悲しいことに、これらの行動は、束の間の安心には代わるかもしれませんが、根本的な安心にはなりません。

しがみついている内は、根っこの不安を誤魔化すことができますが、、、やめてしまうと、無意識に命の危機を感じてしまうので、エンドレスにしがみつくことがやめられません。

そして、しがみつけばつくほど、返って不安は大きくなっていきます。

それくらい、命に関わる巨大な不安を、無意識に持っているってことなんです。

それが決して悪いってことではなくて、そんな自分にまずは気がついてあげて欲しいんです。

代用品にしがみつくのではなく、愛着を育てよう

大切なのは、代用品にしがみついても、心からの安心は得られないということ。

「いつか」不安が埋まると思ってるとしたら、そのいつかはやってきません…

解決するためには、しがみつくものを変えることでも、未来に期待することでもありません。

不安や恐怖があって
人を信頼するのが難しく
ここにいていいのかな…?と、
いつも居場所のない気持ちを抱えている

そんな風に、心の根っこに安心感がない、今の自分をまずは見ることです。

その上で、心の内側に安心安全の土台を築いていくことです。

そう、代用品ではなく、本当に欲しかったものを自分に与えていくことが一番の近道!!!

子どもの頃に育て損なった愛着は、今からでも育てなおすことができます。

自分の心の内側に絶対的な安心感や信頼感があれば、本当の意味で自分らしく生きていくことができます。

私も愛着不安が本当に強かったんですが、実感として安定型に近づいてきたなと感じることが増えました。

そんな人生を、たくさんの人たちに実現してもらいたいと思ってます。

具体的な愛着を育てるためのアプローチは、セミナーやセッション、ワークの中でお伝えしてます。

愛着って「感覚」なので、ここの文章だけでは2割くらいしかお伝えできません。(歯がゆい!)
コミュニケーションやワークを通して感じてもらうことの方が多いんです。

ですので、よかったら、参加してくださいね。

それではまた!

愛着が安定すると人生が変わる!

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