40代・女性「死にたい気持ちがなくなりました」

【継続セッション】を受けられたクライアントさまのご感想を紹介します。
このケースに関連して、「怒り」の感情と「死にたい」気持ちの関係についても書いていきます。

40代・女性・ゆうこさん


−どのようなお悩みで受けましたか?

生きづらさと向き合うために受けました。

・死にたい気持ちが出てしまい、無気力になる。
・自分の感情を出そうとすると、体が抵抗したりして自分で自分が分からない。
・恐怖を感じるようなシーンが繰り返し映像で流れる。怖いと感じないのでなにか分からない。

などの悩みで受けました。


−セラピーを受けて変化はありましたか?

一番厄介な死にたくなる感覚が無くなりました。

セッションを継続的に受けることで安心感が体に入ったように感じます。
安心感があることで、本気の怒りを出すことができました。
また、ワクワクする気持ちが芽生えるようになりました。
気が付くと「死にたい」気持ちが出なくなっていました。
恐怖のシーンも流れることが無くなりました。

セッション中に親の無価値感を感じましたが、その無価値感は親のもので、自分には必要ないと思えて楽になりました。

 

−継続的にセッションを受けていかがでしたか?

我慢してしまうクセがあるので、継続にして、受けたいと思った時に相談してセッションを受けれたので良かったです。
継続セッションはわかって貰える安心感がありました。
リバウンドが防げたのもよかったです。

−セラピストの対応はいかがでしたか?

セッションを受けた後は感覚が変わるので、メールでやり取りできたので安心ができました。

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ゆうこさん、ご感想をありがとうございました。

ゆうこさんには、継続で申し込まれた後、日常的に問題を強く感じるタイミングでご自身のペースでセッションを受けていただきました。
初回の頃は感情や感覚が希薄な状態で体に震えだけが出るという状態でしたが少しづつ、自分の感情・感覚を取り戻されていきました。

一番大きな漠然とした「死にたくなる」感覚がなくなって、本当に良かったです!

クライアントさまの変化はご自身がずっと避けてきた辛〜い感情に、真摯に向き合ったからこそ。

ゆうこさん、よかったですね!
私も嬉しいです。

怒りの感情と「死にたい」気持ちの関係

人はどうして「死にたい」気持ちになるのでしょうか。

「死にたい」という感覚が強い方は、自責傾向が強い方が多いんです。
例えば、理不尽なことをされたとしても、怒りを我慢して「全て、自分が悪い」と感じてしまうなどです。

ひとつのケースですが、
このように怒りを出すことを禁止しているために、自然な
怒りの表現の仕方がわからず、本来外に出すべき怒りを自分に向けた結果、「死にたい」と感じてしまう場合があります。

これをゲシュタルト療法では「反転」と言います。

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▶︎▶︎反転…本来外に出すべき感情を
自分に向けてしまう状態のこと。
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例えば、怒りの感情の反転にはこういう行為があります。
・自虐的な行為(唇を噛む、自分を叩く、つねる、抜毛)
・過度な飲酒
・リストカット
・自殺

そういう方は、自己重要感も低く、自分を大切に扱うことや自分の気持ちを大切すること、自分を優先することが難しいのです。

誰かに理不尽に扱われたとしても、それに気が付かず、自分が悪いと呑み込み続けます。
けれど、無意識では抵抗感や怒りは感じています。
でもそれを外に出せないのです。
出せない怒りのエネルギーは自分に向きます。そうして自分を傷つけていくことになります。

自分でも訳もわからず
自己破壊衝動や無気力感がわき起こってどうしていいかわからないんですね。

 

怒りの感情はどう扱ったらいいの?


怒りの感情を悪いもの!
感じてはいけないもの!

と思っている方、多いのではないでしょうか。

適切な怒りの表現がわからないこともひとつにはあると思います。

怒りを出す
=相手を傷つける
=相手との関係を壊す
=反撃される
=怒りを出した結果自分が傷つく

=孤独になる

などの意味合いと結びついていると怒りを出すことは困難になります。
でも、怒りは本来自分を守るための大切な感情です。
嫌なことをされた時は、きちんと自分の身を守るために「嫌!」と言って自分を守っていいんです。

嫌なことをされて怒るのは当然なのですから。

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★怒りは自分を大切にするために
欠かせない感情です。
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もしも、あなたが怒りを表現してはいけない!と感じているならば、要注意です。

呑み込んだ怒りは
死にたいという希死念慮を起こす他、
自分をわざと破壊的に扱ったり、
自分より弱いと思う相手にぶつけたり、
日常的なイラつきとして周囲に撒き散らしたりと…

別の形で発散されてしまうことになりますから。
トラブルの原因になっていきます。

✔︎怒りをつい呑み込んでしまう
✔︎怒ったことがない
✔︎嫌なことを嫌と言えない
✔︎自分の考えを伝えられない
✔︎理不尽な扱いを受け入れてしまう

このような感覚がある方は自分の中の怒りを感じないようにして、バツ!を付けている可能性があります。

子ども時代に

●家族のストレスを受け取る感情のゴミ箱役だった
●親兄弟から暴力、虐待を受けてきた
●お前が悪いと全て自分の責任にされてきた
●無視、無関心、ネグレクトを受けてきた
●親の望むいい子を演じてきた
●親が怒らない人で子どもにも怒りを禁じていた

などの経験はなかったでしょうか。

自分が抑圧している怒りの感情にぜひ、目を向けてみて欲しいと思います。

・怒りを表現しようとしたら
どんな怖いことが起こると想像しているのか?
自分を大切にしようと思ったら、どんな怖いことが起こる気がしているのか?
・その怖いことは本当に現実で起こるのか?

まずは自分に聞いてみてくださいね。

呑み込んできた怒りを適切に
表現できるようになると抑圧してきた自分本来のワクワクや、やりたい!楽しい、嬉しい!という欲求やポジティブな気持ちも感じられるようになっていきます。

怒りの適切な処理は心理セラピーでお手伝いできます。
自分では扱いきれない感情はどうぞ、専門家に頼ってください。

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